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日経COMEMO

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日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEM … もっと読む
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日経COMEMOはじめての方へ

はじめまして、日経COMEMO(コメモ)運営チームです。 私たちは、日本経済新聞社がnote上で運営している投稿マガジン【日経COMEMO】の運営チームです。現在のメンバーは6名。日経の中で、新規事業にチャレンジする部門として、日々、試行錯誤を繰り返しながら活動しています。 ◇ ◇ ◇ まずは、日経COMEMOについて簡単に自己紹介させてください。 日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のビジネスリーダーたちから、毎月約200本

ジョブ型?メンバーシップ型?模索は続く

JTC(Japanese Traditional Company)の人事制度といえば、職務内容が曖昧な「メンバーシップ型」だろう。その対極に位置付けられる「ジョブ型」の人材マネジメントは、専門性を磨けるメリットが大きく、社会的にも労働流動性を高める効果があるとうたわれている。メンバーシップ型が「人に仕事をくっつける」のに対して、ジョブ型は「仕事に人を当てはめる」とも解釈できる。 しかし、現場の人気はジョブ型の独り勝ちかといえば、そうでもない。雇う側も雇われる側も、ベストな人

AI時代を生きるために必要な心構え

みなさんこんにちは、澤です。 前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです! ※「スキ」してる人はボクも好きです!へんてこなアイコン写真がランダムに出ますので、ぜひポチってみてくださいね! まずはこの記事。 AIの話題は、ビジネスの世界だけではなく教育界においても非常に大きな関心ごとです。 ボクは武蔵野大学の専任教員をやっていてテクノロジーをテーマにしたゼミを運営していることもあり、AIと教育との関係性については非常に強い興味を持っています。 そして

数字は正しい、ただしデータは間違っている。「世界報道自由度ランキング」を批判する

つい先日発表された「世界報道自由度ランキング」で、日本がかなり下位だったことは世論を大きく賑わせました。 ジャーナリストは「政権から報道機関に圧力がある」と言うし、メディアに批判的な方は「記者クラブ制度が悪い」と言うし、あいつが悪い、お前が悪い、みんな誰かを指さしている。何が正しいのかよく分かりません。 筆者自身の経験則で言えば、こうしたランキング自体、そもそも無批判に受け入れてはいけません。「世界人材ランキング」も「都道府県魅力度ランキング」も蓋を開けてみれば「なーんだ

円安抑止の処方箋~まとめ~

円安抑止の処方箋まとめ 円相場の下落傾向は一旦小康状態に入っていますが、依然として年初来安値を窺う地合いにあります。日々、色々な照会を頂戴するところですが、5月に入ってからは「どうすれば止まると思うか」という処方箋を尋ねられるケースが増えています。最近ではTBSさんのやっている以下の動画に久しぶりにお邪魔させて頂きましたが、やはり同種の議論をさせて頂いております: 5月初頭にはモーサテでも似たような文脈で話してみたりしました: 5月に入ってからのnoteでも一連の処方箋を

なぜか、力強い成長へ。欧州景気

ユーロ圏の第1四半期GDP速報値は、この地域に対する楽観論を裏付ける。前期比0.3%のGDP成長率はコンセンサス予想0.1%を上回り、堅調な足取りでユーロ圏経済が2024年をスタートさせたことが示唆される。 主要4か国の成長率はいずれも第1四半期にプラスとなったのも大きい。とりわけドイツ経済がプラス成長に転じたことは景況感の懸念材料の払しょくを後押しするものとなると言える。 こうした成長に対して、概ね予想通りのインフレ率になったことも明るい展望である。前年同月比の総合イン

#budwiser と #heineken は、全く異なる。なぜ?

夏です。ビールの季節です。5月になると、東京では、早くもビール日和の日々に入ります。私も、ビールが好きなので、今年のビヤガーデン情報などを確認し始めています。 ところで、この冒頭の書き出し、違和感を覚えた方はいませんか?きっと、ビールのマーケティング関係者は違和感を覚えているはずです。理由は、ビールは夏だけのものではないからです。ビールのマーケターの中には、春夏秋冬、ビールは季節に合わせてマーケティングしているので、「夏だ、ビールだ。いや、1年中ビールだ」と認知して欲しい

マウンティングはこの世からなくならないーでは、どうする?

「他人の自慢話を聞くのが好き!」という人は、そんなに多くないでしょう。でも、「他人の自慢話をその人の心理分析に使うよ」と語る人は少なくないかも、です。それも自慢げに 笑。 ぼくはまだ読んでいませんが、「人生が整うマウンティング大全」という本があるそうです。 マウントが人間模様としておかしいのは、「本人がマウントをとるつもりの場合」、「本人はマウントをとっているつもりがまったくないのに受け手がマウントととる場合」の二通りが絡み合っているところです。 例えば、上記の3つをマ

「面接官ガチャ」と候補者に言わせない面接官研修のポイント

時折話題になる「高圧的な面接」「圧迫面接」。私自身も転職時にオンライン・オフライン共に遭遇したことがあります。カジュアル面談では朗らかな人事担当者だったのに、一次面接では不機嫌な4人組に囲まれたときは美人局に遭ったような気持ちでした。 下記の記事では「面接官ガチャ」という言葉もありました。「この面接官じゃなければ受かったかもしれないのに」とのことで、面接官を選ぶ仕組みとのことです。入社しても配属ガチャとか案件ガチャとか言うのだろうなと思うと、ハラスメントをするタイプの面接は

「これが得意」だと思えることも、他者から見てイマイチであれば苦手と同じである、という話

今回のCOMEMOのお題はこちら。 筆者は新卒で入った会社で6年、その次の会社で3年仕事をした。 両社ともマーケティング部門の仕事であり、業務の中で当然のようにやる業務としてプレゼンデックを作る、ということがあった。 ので、自分はプレゼンデック作りが得意である、という意識を持ち、なんなら自信を持っていた。 それから、プレゼンデックとは別の話として、学生の頃から、自分が論理的であることにも自信を持っていた。議論して負ける、ということがあまりなかったからだ。 縁あって、その

働き方改革で重要なのは「辞め方改革」かもしれないという話

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 人材不足がいよいよ深刻化してきました。一億総活躍社会の提言から始まった働き方改革ですが、これは少子高齢化という構造的な問題に真正面から取り組んでいく覚悟を政策として推進したものでしょう。全ての人が包摂される社会が実現できれば、多様な個人の能力の発揮による労働参加率向上やイノベーションの創出が図られ、結果として経済成長が加速するということです。 労働参加率向上という点では、特に女性においてライフイベントの変化に伴う離職があり、その後

「ヒルドイドの自己負担増加」が注目されることで抜け落ちる、本当に考えるべき「論点」とは

皮膚炎などの治療のために、保湿剤として使われる「ヒルドイド」が10月から自己負担引き上げが話題になっています。 ヒルドイドとは「ヘパリン類似物質」を有効成分とする、血行促進・皮膚保湿剤です。ヒルドイド関連製品は皮膚薬大手の「マルホ」が販売しており、アトピー性皮膚炎を抱える人の保湿剤として良く用いられています。 記事ではヒルドイドを利用している患者から「なぜこのタイミングで負担が増えるのか」といった問い合わせが患者団体などに相次いでいると報じ、さらに「今回の自己負担増は厚労

電話が苦手な理由をプレゼンさせてください。

大概のことはパワーポイントで解決する。 そんなプロフィールでX(Twitter)をやっている。 その一文には「大概のことはきちんと説明すれば伝わるはずだ」という気持ちを込めている。 そんな私が今、きちんと説明したいのは「電話」について。 端的に言ってしまえば、とても苦手だ。 でもただ「電話が苦手」とだけ伝えてしまうと、ドライなやつとか、現代っ子みたいな扱いをされてしまう。 違う違う、違う、そうじゃない。 Z世代だろうが、おじさんだろうが、苦手なものは苦手だ。

コンビニは「改良型モデル」なのか?

先月、ミラノのなかで引っ越したのですが、不動産屋にはずいぶんと助けられました。その一つの理由が、ぼくの苗字だと後になって知って、驚くやら笑うやら、です。 その不動産屋さんの1人が日本の文化に関心が高く、ぼくが名乗ったとき、バスケットボールをテーマにした漫画「SLAM DUNK」で出てくる監督の苗字と同じだ!と気づいたらしいのです。ぼくは漫画を読んでいないのですが、どうもその監督は信頼できる人物。なので、ぼくを信用して良い人間だ、と即判断したみたいなのです 笑。 そういう経