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日経COMEMO

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日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEM … もっと読む
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日経COMEMOはじめての方へ

はじめまして、日経COMEMO(コメモ)運営チームです。 私たちは、日本経済新聞社がnote上で運営している投稿マガジン【日経COMEMO】の運営チームです。現在のメンバーは6名。日経の中で、新規事業にチャレンジする部門として、日々、試行錯誤を繰り返しながら活動しています。 ◇ ◇ ◇ まずは、日経COMEMOについて簡単に自己紹介させてください。 日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のビジネスリーダーたちから、毎月約200本

遂にインフレ税が始まったのか

次のリスクは財政ファイナンスのテーマ化 160円をつけたピーク時からは反落しているものの、ドル/円相場は依然150円台で推移しています。まだまだ関連報道や特集は多いです: 現状の円安相場は米金利の高止まりや需給構造の変容など、いわゆる金利や需給の要因を指摘する向きが殆どですし、それが一番真っ当な分析だとは思います。しかし、日々の業務を通じ、海外から「次の円安リスク」として財政ファイナンスがテーマ視されているのではないか照会も増えています。 今回はこの点に関し、筆者なりの所

日々を後悔なく大切に、そして全力で生きる

勝間和代さんの勝間塾でご一緒し、僕のオンラインイベントにも出てくださったこともあるひろべーさんが、次のようなnoteを更新されました。 ふとnoteを開いてこの記事を見た時は、言葉にならず、心臓の鼓動が早くなったのを覚えています。 この前後の記事の中で、ひろべーさんは次のように述べられています。 そして「生きることを諦めない」とも。 また、勝間和代さんが、先日ひろべーさんに会いに行かれた時に、「YouTubeも発信しようよ!」という話になって撮ったのが次の動画だそう。

現代日本がめざすモデルはどこ?―さまよう日本(上)

教員「残業代」、50年振りに前進――恒常的に発生する残業をなんとかしないといけないというのは、その通り。しかしそれで教員の仕事における課題が根本的に解決するのだろうか?日本の教育はそれで解決するだろうか? 前提条件を変えないから、こうなる 心掛けている仕事法がある 仕事をしていると、問題が日々発生する。目の前に起こっている、その「問題」が真に解決すべきことか?表面的に見える問題(トラブル)を解決したとしても、目に見えない真の課題(プロブレム)を根本的に解決しないと、問題が

「いい反抗期」「悪い反抗期」?

お疲れ様です、メタバースクリエイターズ若宮です。 先日、Voicyのトークテーマで「#反抗期の話」というお題が出ていて、「反抗期」について思考したことを書いてみます。 「反抗期」あった?みなさんは反抗期はありましたか? 僕はというと、中高時代にばっちり反抗期がありました。中学時代がいちばん顕著でしたが、昭和生まれで青森の港町の出身なので、まあ周りもほぼ全員反抗期みたいな感じでした。 特に父親とはだいぶ仲が悪くバチバチでした。僕が朝が弱く機嫌も悪いのですが、学校に行かず

為替レートと交易条件

 円安によって輸入品の円建価格(要は国内価格)に上昇圧力が働いています.過日のエントリ(→日銀政策決定会合とOREINT)の通り,為替レートは金融政策の目標ではありません.金融政策は国内の景況・物価を目標に運営されるべきです.したがって・・・現下の円安による輸入価格上昇が国内の物価指数にどの程度上昇圧力をもたらすのかは今後も要注目.  その一方でこの記事はもうひとつの「裏読み」が必要です.円安によって(円建てでの)輸入品価格が上がっているということは,同じ理由で輸出品価格の

降水確率100%なのに「傘はいらない」っていうわけ?

例の人口戦略会議が出した消滅可能性自治体のリリースが話題だが、2100年人口8000万人とか現実離れしてる内容である段階でもう取り扱う価値はそもそもない。が、これに対して消滅可能性自治体と名指しされた各都道府県の知事が煽られて不快感を表明している。 そんな中で島根県の丸山知事は以下の通り大層ご立腹である。 「人口減少は市町村や県単位の問題でなく、都市部に人口が集中する日本社会の構造を放置してきたことが引き起こしている現象だ」と述べ、国全体の問題として捉えるべきだと主張され

なぜいいコミュニティ形成に「対等な関係性」が必要なのか【コミュニティ思考を語ろう③】

 Potage代表、コミュニティ・アクセラレーターの河原あずさです。コミュニティづくりの専門家として、ファンコミュニティづくり、組織づくりのお手伝いをしています。  3月のCOMEMO記事から「コミュニティ思考」についてシリーズで語っています。今日は第3回目の記事です。(あわせて、Voicyで音声コンテンツも公開しているので、もしご興味ありましたらそちらも聴いてみて下さい!)  複雑性を増す現代社会においては、つながりや共感が新たな価値を生み出す原動力となっていることに異

持ち家vs賃貸 どっちがお得?様々な角度からメリデメを比較

「持ち家 VS 賃貸」というのは永遠のテーマですね。ファイナンシャル・プランナーとして独立をしてから約15年ですが、ずっと議論されるテーマです。 ライフスタイルやマネー事情によって、どちらが向いているのか違うので、自分で数字化して冷静に判断をするのがよいでしょう。 本当は何十項目も検討項目がありますが、ここでは簡単に5項目程度にまとめました。 立地がよいのは持ち家一般に日本では持ち家の方が一等地に多く、広い物件はたくさんあります。賃貸のは、一等地の物件はそれほどはな

失敗を恐れるな。たまに失敗するぐらいがよい。

今日は失敗について話そうと思う。挑戦すれば時に失敗するし、失敗も学びに変えていけば、成長の原動力になっていく。成長にはむしろ適度な失敗は必要だ。 失敗についての考え方で自分の座右の銘みたいになっている言葉がある。 スタンフォード大学のビジネススクールに留学していた時に幾度となく耳にした言葉だ。 「最近あなたは失敗して恥ずかしい思いをしましたか?もしそうでないならリスクの取り方が足りません。」 失敗していない、ということは、成功しているわけではなく、むしろリスクの取り方が

「差別はしていない、区別してるだけ」に潜む誤解と罠

こんにちは。 メタバースクリエイターズ若宮です。今回はちょっと「差別」について書いてみます。 自分は「差別」していない?あなたは差別していますか? 差別したことはありますか? と、改めて聞かれたらどう答えますか? 「自分は差別なんかしない」と多くの人は答えるかもしれません。 しかし実際のところ、差別を全くしない人はほとんどいないのではと僕は思っています。人はみな偏見を持っていますし、偏った見方によって無自覚に差別的な行動をとっていることもあります。なのに「自分(だけ

高齢化が進行する中国で幼稚園が老人ホームに変貌する事例が出現。どんどん増加する高齢者はどう生きていくのか

高齢社会や出生率の低下について中国でも議論されることが増えてきたなと感じています。中国ウォッチャーの皆さんは、日本のSNSや報道で、中国の状況を伝える記事を度々目にしているかと思います。 先日、高齢社会に関するトピックについてのビジネス系のSNSを見ていたら面白い事例として「幼稚園が老人ホームに変貌 」というのがあったので、ぜひ紹介したいなと思いました。 取り上げられていたのは、24歳の幼稚園教師の周さんという方。就職して3年、今までは子どもたちに手遊びを教えていたのが、

いつまで日本の「静けさ」が高評価の対象になるか?

円安、株価上昇、インバウンド、地政学的なポジション・・・いくつかのポイントから日本の相対的地位が話題になっています。以下の記事は、相対的地位のあがったものに対して「追い風」と表現しています。 ぼく自身が、日本文化の空気に「安心感」を覚えたのは2022年春です。長く欧州に生活していて、こういう経験は初めてでした。 ヴェネツィアネのジュデッカ島でクラフトをテーマにした展覧会、ホモ・ファーベルの会場で日本からの出展作に接したとき、とても静かな作品の数々にホッとしたのです。 2

就活生が初任給を上げるポイントと、採用企業に考えて欲しい「備え」

前回のnoteでも話題にしましたが、初任給に関する見直しが進んでいます。2019年前後のように一部の高度人材に対して特別な給与を支給するのではなく、良い人材を確保するために全体的にBiz/Dev問わずに見直す流れが産まれています。 産労総合研究所によると下記のような初任給事情となっています。 就職氷河期世代からすると十分高いわけですが、前回も触れたような一部IT企業では年収にして400万円以上を狙える状況になっています。年収700万円以上となると在学中から相応の努力と素養